ひまわり日記
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甘い牛乳
私と旦那は、コーンフレークが大好きです。
牛乳をひたひたに入れて、ちょっとふやけるまで・・・
我慢して待ちます。
砂糖が溶けて、最後に甘くなった牛乳を飲み干すのが
とても美味しくて、かなり幸せ。

京都で3歳の男の子が、餓死しました。
4日に一度、コーンフレークしか与えられなかったと
ニュースで言っていました。
貪り食うその子の牛乳は、きっと甘くなる暇も無く空っぽの身体の中。

畑では黒く焦げたような向日葵が、種を抱いたまま倒れています。
覆いかぶさる様にコスモスが雨や風の為、倒れています。
でもコスモスは大丈夫。
身体のどこからでも根が生えちゃうから
土に触れた途端、健気に新しい管を伸ばします。
倒れても、不注意な私にどしどし踏まれても
満開に咲く事が出来ます。

でも、もしかすると誰かさんが
やっと生えた根っこまで、根こそぎ抜いてしまうかもしれません。
へその緒を二度切られた、あの男の子みたいに。
一度目は、生まれるため、
二度目は、殺されるため。


加藤治代 2006 10 24 pm11:30  大阪にGO!

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お家の中で迷子

"どんな音が聞こえてくるのか、畑に立ってよーく聞いてみなさい"
「チーズとうじ虫」の整音をしていた時、菊池信之さんから言われました。
夕方の殺伐とした何も無い土の上 厚いダッフルコートにぐるぐる巻きのマフラー
、いっぱいのホカロンで武装した私は、真冬の畑の真ん中でひたすら立っていました。

ピアノの先生が住んでいるかわいいお家から、たどたどしいバイエルの練習曲が聞こえてきました。
工場で働く人たちやサラリーマンが車で帰宅するところ、
自転車の中学生が声変わりしたてのざらざらした声でずいぶん楽しそうに笑い合ったりしています。
ランドセルの小学生が、拾った棒を振り回しながらひとりとぼとぼ帰ったり、
女子高生が携帯でおしゃべりしていたり・・・。
皆、それぞれのお家に帰るところ、帰宅してからの自由な時間が"音"に見えてきます。寒い景色の中に、何だか温かい生活が感じられた様な気がしました。

幼い頃、私は母が"ただいま!"と元気に帰ってくるのを、兄と祖母と3人で
テレビを見たり騒いだりしながら賑やかに待っていました。
今、旦那が夜中に帰宅するまで、ほとんどの時間をひとりで過ごします。
時々、家の中にいるのに
"お家に帰りたい・・・"と思ってしまうのは、あまりにも空っぽな家の中で
雑多な"音"が全く聞こえないからかもしれません。

加藤治代

2006 10 13 pm10:00 舜人君の誕生日

悲しい身体
水の中で、ぽちゃぽちゃしているのがとても好きで
以前はよくスポーツジムに通いました。

泳ぎ終わった後、夕方になって少し混み始めた更衣室で着替えをしていました。
仕事帰りのOLがおしゃべりしながらメイクを直したり、おちんちん出して飛び回っている男の子を必死で押さえつけてる水着のお母さんがいたりして、"私達、スポーツしてるわ"っていう健康的な空気が更衣室に充満しています。

そこに、背の高い女の子がタオルを下げてプールから戻ってきました。
その瞬間、更衣室にいた全員が彼女に目を奪われてしまいました。
なぜなら20歳そこそこのその女性が、あまりにも、あまりにも、
痩せていたから・・・。

皮膚から骨格全てが透けて見えそうなくらい、膨らんだ関節で骨がつながっている様子がレントゲンの様に見て取れるくらい、骨と皮膚の間に脂肪が全くありません。きっと急激に痩せたのでしょう、太ももに余った皮の作る縦の深いしわが沢山きざまれて、黒ずんでこけた頬に大きな眼球で必死に微笑んでいます。
かわいらしい花柄の水着に、とても悲しい身体。
インストラクターの方が何人も心配そうに付き添っています。
"大丈夫。今日はとても調子が良いので、沢山泳げました"と笑顔で元気に答えていました。

突然トイレに駆け込んだ彼女は、激しく嘔吐し始めました。
嗚咽する声、ジャーってトイレの水を流す音、
それが締め切ったトイレのドアから繰り返し繰り返し聞こえてきます。
おろおろしたインストラクターの女性が"だ、だいじょうぶですか?"
と聞くと、しばらくして
"大丈夫です"と静かに答えます。
一歩外に出れば、ファーストフードや甘いドーナツ、ステーキだってお寿司だって
いくらでも高カロリーの美味しいものが沢山手に入るのに・・・。
健康な更衣室の空気が、瞬時に氷ついてしまいました。

誰に対してなのか、さっぱりわからないけれど
私はとても怒っています。
だって、街なかの、消毒の効いた清潔なプールで、飢えた女の子が
ひとり一生懸命泳いでいるのです。

若い女の子は、いつだって、とっても頑張っているのです。
自分の価値を他人にゆだねている幼い間、もてあました身体と気持ちが
常に悲鳴をあげています。
私は、戦場ではなくても人が死に、飢饉ではなくても飢えるこの場所で
いつものように・・・心細くなってしまうのでした。

加藤治代

2006 10 10 pm11:00 うーん、何だか暗い、暗すぎる。


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